センター長挨拶

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センター長挨拶

燃料電池の本格・大規模普及を目指して

我が国の「エネルギー基本計画(第四次)」に謳われる「水素社会」の実現に向けた取り組みの加速には、燃料電池のコスト低減と同時に、耐久性や性能のさらなる向上が必要です。その実現のため、燃料電池材料の革新的なコンセプトの創出が産業界から強く要望されており、そのためには、サイエンスに立ち戻った研究開発を行うことが必要です。

本センターは、燃料電池の本格普及に資することを目的として、山梨県および関係省庁の絶大なご支援を得て、2008年4月に設立されました。経済産業省、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が委託するプロジェクト「劣化機構とナノテクノロジーを融合した高性能セルのための基礎的材料開発」(略称HiPer-FCプロジェクト)に採択され、反応や劣化のメカニズムに関わる知見並びにナノテクノロジー等の先端技術の融合により触媒・電解質膜・膜電極接合体(MEA)などの燃料電池の材料研究を実施し、高性能・高信頼性・低コストを同時に実現可能な基礎技術を確立してまいりました。

現在は、燃料電池の本格・大規模普及を可能にする高耐久・高性能・低コストの電極触媒、電解質材料(膜/バインダー)について、それらの機能を極限まで発揮させる触媒層の評価・解析を通してその有用性を検証し、新規コンセプトの創出を目指し研究開発を進めております。
これらの研究開発の成果を広く産業界の皆様にご活用いただくことにより、燃料電池の本格・大規模普及に貢献をしたいと考えております。

このように本センターは、本格的な燃料電池/水素社会に対応できるよう、多才な研究者陣容と世界トップレベルの先端設備をフル活用し、併せて産学官の共同研究、大学院教育にも積極的に関わり、先端的研究成果の創出と当該グリーンエネルギー分野を牽引する研究者・技術者の育成に取り組んでいます。

皆様方の温かいご支援とご指導をよろしくお願い申し上げます。

 

山梨大学燃料電池ナノ材料研究センター長

飯山 明裕