宮武健治教授らの論文がアメリカ化学会が発行する学術雑誌に掲載され、表紙にも採用されました
2023年03月13日
クリーンエネルギー研究センターの宮武 健治教授(水素・燃料電池ナノ材料研究センター兼任)とAhmed Mohamed博士研究員の論文が、アメリカ化学会(American Chemical Society)が発行する学術雑誌「ACS Applied Polymer Materials」に掲載され、表紙にも採用されました。
論文の題目は「Highly Conductive and Ultra Alkaline Stable Anion Exchange Membranes by Superacid-Promoted Polycondensation for Fuel Cells」です。(https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acsapm.2c02227)
本研究では、強酸を用いた重合反応により側鎖にアンモニウム基を有する芳香族高分子を合成し、高分子の主鎖やアンモニウム基の含有量を精密に設計することにより、強アルカリ(80℃の8M水酸化カリウム水溶液)中でも1000時間全く性能が劣化しないアニオン導電性高分子薄膜の開発に成功しました。アルカリ形燃料電池や水電解セルなどへの応用が期待できます。
宮武教授は、「アニオン導電性高分子の新しい分子設計指針を見出すことができた。今回の成果をさらに発展させて、実用化への展開を目指したい」とコメントしています。