第2世代「MIRAI」カットボディ説明会を開催しました

2022年01月19日

 

 2022年1月13日(木)本学の水素・燃料電池技術支援室が山梨県から委託を受けて開催している水素・燃料電池産業技術人材養成講座の一環で、MIRAIカットボティを前に特別講義が開催されました。当センター客員教授である大仲英巳教授(FC-Cubic専務理事・元トヨタ自動車FC開発部長)にご説明をいただき、講座受講生と卒業生ら約20名が参加しました。

 はじめに、飯山センター長から「普段、写真や絵でしか見ていないものであり、非常に勉強になると思います。年間を通して人材養成講座で学んだ内容がこういうものに詰まっているのだということを実感いただけると思います」との開催の挨拶がありました。続いて、大仲教授よりカーボンニュートラル実現に向けた研究開発状況とFCV本格普及拡大への課題等が話されました。第2世代MIRAIがどのくらい技術的に進んだのか、性能や耐久性の向上など主要部について第1世代MIRAIと比較しながら説明がありました。その後、カットモデルを囲んで各部品の構造説明があり、参加者からは「タンクの本数が増えたが、全部で重量はどのくらいなのか」「スタックのラジエーター温度はどのくらいか」「セルはどんな向きで入っているのか」など、活発に質問があがりました。

 参加者から「普段は触媒のミクロ-ナノ構造に着目して研究を行っているため、今回の特別授業で『製品の全体像』を拝見できたことは大変有意義な経験となりました。同時に、開発者の熱意に触れ、仕事への良い刺激となりました。」など感想があり、とても貴重な講義になった事がうかがえました。

           第2世代MIRAIカットボディ
           講義をする大仲教授

——おまけ——
カットボディは大型トラックに乗って運ばれてきました
会場内の移動は、慎重に人力です☆

※カットボディ:システム部品の構成、配置等をわかりやすくするために実際の車両のパネルを一部切り取ったもの。