修士課程2年の高橋彩夏さんと修士課程1年の名取宗一郎さんが電気化学会第90回大会で優秀学生講演賞を受賞しました

2023年04月18日

 2023年3月27日(月)~29日(水)東北工業大学で開催された電気化学会第90回大会において、本学大学院医工農学総合教育部修士課程応用化学コース2年の高橋彩夏さん(指導教員:内田誠 水素・燃料電池ナノ材料研究センター教授)と、修士課程グリーンエネルギー変換工学特別教育プログラム1年の名取宗一郎さん(指導教員:内田誠)が優秀学生講演賞を受賞いたしました。本賞は、電気化学ならびに電気化学会の発展に資する優れた講演をされた学生に贈られるものです。

 高橋さんの受賞テーマは「非貴金属触媒と炭化水素系電解質を用いたアニオン交換膜型水電解セルの性能・耐久性評価」です。本研究では、低コスト・高水素製造効率が期待されるアニオン交換膜型水電解(AEMWE)に着目し、本研究室で開発されたアニオン導電性電解質膜や非貴金属電極触媒を用いた貴金属フリーセルにおいて、優れた水電解性能を有することを確認しました。口頭発表、質疑応答、貴金属フリーセルにおける高電解効率の達成と、触媒層構成の最適化による高耐久化への可能性を見出した点が評価されての受賞となりました。

 名取さんの受賞テーマは「NiFe-LDH触媒と炭化水素系電解質を用いたアニオン交換膜型水電解セルの性能点耐久性評価」です。本研究では、同研究室で開発されたアニオン導電性電解質膜とパナソニックホールディングス(株)で開発された非貴金属電極触媒を用いたAEMWEセルにおいて、優れた水電解性能を有することを確認しました。口頭発表、質疑応答、AEMWEセルにおける高い耐久性の達成と、電流密度4 A cm-2での水電解に成功した点が評価されての受賞となりました。

 高橋さんは、「電気化学会優秀学生講演賞を頂き、大変うれしく思います。内田誠教授をはじめとする先生方や研究員の皆様に心から感謝申し上げます。この賞を励みに、今後も楽しんで研究を行い、水素社会実現に向け邁進したいと思います。」と述べています。

 名取さんは、「電気化学会優秀学生講演賞を頂き、大変うれしく思います。内田誠教授をはじめとする先生方やパナソニックの皆様、そして同研究センター所属の関係者各位に心から感謝申し上げます。今後も、脱炭素社会の実現に向け、水電解技術の性能向上に邁進していきます。」と述べています。(学年は2023年4月現在)

名取宗一郎さん  内田誠教授  高橋彩夏さん