内田誠教授等の学術論文が、米国化学会American Chemical Society発行の学術誌ACS Applied Energy Materials誌に掲載されグラフィカルアブストラクトがSupplementary Cover Artに採用されました

2023年11月28日

 水素・燃料電池ナノ材料研究センター内田誠教授等の学術論文が、世界最大規模の化学系学術団体である米国化学会American Chemical Society発行の学術誌ACS Applied Energy Materials誌に掲載され(2023年11月9日, K. Nagamori et al., ACS Applied Energy Materials 2023, 6, 22, 11481-11496)、グラフィカルアブストラクト(論文の図解抄録)がSupplementary Cover Artに採用されました。
 論文のタイトルは「Impacts of Pt/Carbon Black Catalyst Surface Hydrophilicity on Ionomer Distribution and Durability during Water-Generating Load Cycling of Polymer Electrolyte Fuel Cells」です。固体高分子形燃料電池においては高分子電解質ポリマーの分散性が大きな課題となっており、中空カーボン担体触媒の表面処理により触媒の親水性を調整することで高分子電解質ポリマーの分散性と耐久性に及ぼす影響についての重要な知見がエヌ・イー ケムキャット株式会社との共同研究とNEDOの支援において、エヌ・イー ケムキャット社員で本学の社会人博士課程である永森聖崇さん等との研究により得られました。この研究により燃料電池の耐久性や発電性能の飛躍的な向上が期待されます。