本学教育学部の学生および山梨県総合教育センターの一般留学生(現職小学校教諭)に、水素・燃料電池について研修を行いました

2022年09月05日

 2022年8月24日(水)当センターで、本学教育学部科学教育コースの理科系学生と山梨県総合教育センターの一般留学生(現職小学校教諭)を対象に「水素・燃料電池を知ろう‼」というテーマで研修を行いました。これは、地域の理数教育の質の向上を図る教員を目指すコア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成プログラムの一環となり、昨年に続けて2度目になります。
 はじめに、岡客員教授から水素エネルギー利活用の意義や水素社会構築に向けた取り組みが紹介されました。次に、水の電気分解で実際に水素を作ったり、水素のシャボン玉を使って「軽さ」や「燃焼しやすい性質」を学ぶとともに、教育現場で使用する際の注意点として、きちんとした手順で適切な取り扱いをすれば安全に使えるものであることを伝えました。また、燃料電池を理解するために単セル簡易キットを組み立て、発電させる製作実習を行いました。最後に、代表する設備や研究装置を紹介しながら施設内を見学しました。
 学生からはFCV(燃料電池自動車)のエネルギー効率や将来性についての質問があがり、「実際に燃料電池を作る過程で,講義を内容や仕組みを考えることができ、とても分かりやすかった」「研究者の方々が日々とても小さな世界の変化を試行錯誤していて、ここから素晴らしいものが生まれてくるんだということを知りとても素敵なことだなと思い、もっと広く伝えていきたいとも思いました」「単セル簡易キットを組み立てるのが、研究者になったような気分になり楽しかったです」と感想があり、とても有意義な研修になったことが伺えました。

TEM顕微鏡 施設見学の様子