内田誠教授らの論文が学術誌ACS Applied Energy Materialsに掲載され、論文の図解抄録がSupplementary Cover Artに採用されました
2026年05月11日
本センター内田誠教授らの学術論文が、米国化学会American Chemical Society発行の学術誌「ACS Applied Energy Materials」に掲載され、論文の図解抄録がSupplementary Cover Artに採用されました。
論文の題目は「Degradation Mechanism and Mitigation Strategy of Mesoporous Carbon-Supported Pt Catalysts during Realistic Startup and Air Confinement Shutdown in Polymer Electrolyte Fuel Cells」です。
本研究では、燃料電池自動車や定置型燃料電池の有望な材料として注目されているメソポーラスカーボン系触媒(Pt/MPC触媒)について、実際の使用環境を想定した起動・停止を含む総合的な耐久性を調査されました。その結果、MPC触媒は従来のケッチェンブラック触媒や黒鉛化バルカン触媒と比較して深刻な性能劣化が生じることが明らかになり、排出されるCO2ガスの量や発生タイミングを詳細に解析することで、その劣化メカニズムが解明されました。さらに、燃料電池の運転中に微小な発電を行い、上限電圧を精密に制御することで、MPC触媒の性能劣化を大幅に抑制できることを実証しました。
本成果は、エヌ・イー ケムキャット株式会社との共同研究とNEDOの支援のもと、エヌ・イー ケムキャット社員で本学の社会人博士課程の青木智史さん等により得られました。この知見は、燃料電池のさらなる長寿命化に向けた電極触媒とシステム設計の発展に大きく寄与することが期待されます。

