内田誠水素・燃料電池ナノ材料研究センター教授らの論文が学術誌「ACS Applied Energy Materials」に掲載され、論文の図解抄録がSupplementary Cover Artにも採用されました

2025年07月18日

 内田誠水素・燃料電池ナノ材料研究センター教授らの論文が、化学系学術団体である米国化学会American Chemical Society発行の学術誌「ACS Applied Energy Materials」に掲載され、論文の図解抄録がSupplementary Cover Artに採用されました。
 論文の題目は「Analysis of Ionomer Distribution and Reaction Mechanisms on Polymer Electrolyte Fuel Cell Pt Catalysts Supported on Mesoporous Carbon under Various Humidity Conditions」です。 固体高分子形燃料電池(PEFC)のメソポーラスカーボン系触媒(Pt/MPC触媒)において、その細孔構造とアイオノマー分布のカソード性能の湿度影響について調査したものです。永森聖崇さん(エヌ・イー ケムキャットからの社会人博士課程)らとの共同研究とNEDOの支援において得られました。この研究により燃料電池の触媒構造設計の大きな示唆を与えることが期待されます。

 内田教授は、「この研究は、Pt/アイオノマー界面における白金のスルホン酸基被毒現象について新たな視点を提示しています。ターフェル分析に基づき、燃料電池の運転中に生成される水がPtのスルホン酸被毒を軽減できる説得力のある結果を示しました。」とコメントしています。